ひな百合手記

関係性と悲鳴と考察

超探偵事件簿レインコード推理置き場(2章)

※注意

この記事はレインコードのネタバレを含みます

今回はスタァライト演劇少女事件。

 

この記事の要旨

 これは作中の『謎迷宮』にて実質的な答え合わせをする前に、自分での推理を整理、保存しておくための記事となります。合っているかはどうかはさて置いての推理なので、もしこれを読む人がいたらご容赦ください。

 なお提示された推理材料は『赤文字』、私の推理は『青文字』で表記します。

 

↓下に本文

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

推理『暗黒少女の沈黙』

 これを書いているのは解鍵確定である謎迷宮入口……の、少し先に進んだ3つの分岐地点になります。試しに見てみたら明らかな前提確認だったので。

 

推理前の勘

 これ、容疑者女優の3人全員が互いに「お前が犯人だろ」と思っているから、3人とも怪しいor関係してるだけで犯人では無かったりしない? ロード画面の演目情報でも「犯人が舞台上に存在せず、観客の中にいた作品」とかいう理不尽出てるし。

 そしてなによりもクルミさんが怪しすぎる。

・主人公にやたら好意的に接する女性

・しかしレギュラーキャラではなさそう

 この2つを揃えてるの、無印初手被害者のあの人っぽくないですか? 少なくとも今回の事件でしっかり消えた方が処理が楽そうというか、死に神ちゃんの拗ねも解消しやすそうな予感がして……怖い!

 

3つの設問

➀(青の扉)

『どうやってグラスに毒を混入させた?』

・『ワインボトルから毒は検出されなかった

・『毒は開封後30分で無害化する

 以上の二つから『開演前にワインやグラスへと毒を仕込むこと、それどころか毒を開封しておくことは不可能である』と言える。

 さらに、

・『照明担当によるクラネの不審な動きは無かった証言

・『キャットウォークはすぐには下りられない

・『衣装担当による役者二人の不審物携帯が無かった証言

・『グラスは伏せて置かれていた

 これらにより、『「直上から毒薬を滴下した」または「シャッフル時に毒を混入させた」などのトリック、つまりクラネやワルナによる混入は不可能である』ことは確かだ。

 その一方で、

・『毒は片方のグラスからのみ検出された

・『毒薬の近くに湿った絵筆が落ちていた

・『ヨシコは開演後になってから観客席に来た

・『ヨシコのロッカーにはグラスの予備が常備されていた

・『クラネ、ワルナ、クルミは上演中にそれぞれの持ち場から動けなかった

 よって『ヨシコにのみ毒薬をグラスへ仕込むことが可能』。

 方法は『公演中、予め用意しておいた予備のグラスを持って毒薬のもとへ行き、開封して絵筆で内側に毒を塗布。それを持って演劇場内に行き、用意してあったグラスのひとつと交換した』という方法。

 ただしこれは「毒をどう混入させたか?」もとい「毒をどう持ち込んだか?」でしかなく、「どくをどう選ばせたか?」には抵触しない。よって『ヨシコは毒入りグラスを用意したが、それは犯行手順のひとつにすぎず、犯人に利用されていたのか自ら協力したのかを確定するものではない』と言うしかない。

 

②(赤の扉)

『どうやって演劇場に毒を持ち込んだ?』

※ほとんど「どうやって毒を混入させた?」で述べてしまったため、ここでは補足事項の記入することにします

・『使った形跡のないスポイト

・『水鉄砲は上部の穴から水を入れる

 この二つから『毒薬は水鉄砲のような「スポイトで液体を入れる必要のある容器」を用いて運搬されたわけではない』はずです。もちろん『毒薬は隠し持つには大きすぎる』ことから『直で演劇場へ持ってきたなんてことも有り得ません』。

 よって前述のとおり。

 『毒薬は開演中にヨシコが予備のグラスへと塗布し、持ち込んだ』で確定。

 ただ同時に『ヨシコには毒入りグラスをカレンに選ばせることはできない』とも言えるわけです。

 

③(黄の扉)

『どうやって毒のグラスを選ばせた?』

 まず前提として、『舞台上のワルナに毒の混入は不可能』。

・『シャッフルは照明担当からは見えていた

・『カレンの台本に書き込みがある通り、カレンは「先にスポットが当たったグラス」を取ることになっていた

・『グラスにスポットを当てる演出はクラネ発案であり、どちらかへとスポットを先に当てるのはクラネの担当だった

 このことから『毒入りグラスを選ばせることが可能なのはクラネのみ』です。

 ただし『ワルネのシャッフルはいつもよりゆっくりだった』という証言が容疑者内とはいえあるため、『ワルナもまた毒入りグラスの存在を認識しており、クラネが目で区別しやすいように協力していた』という可能性は決して無視することはできないでしょうね。

 

④総合して

 以上の➀~③より、

 『毒をグラスに塗布して持ち込んだのはヨシコ

 『開演中にすり替えられた毒入りグラスをカレンに選ばせたのはクラネ、そしてそれに協力していた素振りがあったのはワルナ

 『つまり容疑者の内の最低でも2人が犯行に必要不可欠な働きを担っている。これは共犯殺人である可能性がある

 そしてその上で重ねましょう、

・『容疑者は3人ともが互いを犯人だと確信した言動を見せており、とても協力し合っているようには見えない

 このことから『容疑者は3人ともが犯行の片棒を担がされたが、それをさせた人物は3人の内には存在しない可能性が高い。フィクサーである4人目が存在する』と!

 

 そして、これは新たな問いにも直結しています。

 それ即ち「誰がどうやって舞台脇に置かれたグラスを毒入りグラスとすり替えたか?」。その『誰(Who)』こそが浮いている人間なのです。

 まず、すり替えがいつ起こったか!

・『開演中に起こった舞台上の暗転

 グラスが脇とはいえ舞台の上にあった以上、タイミングはここしか有り得ません。犯人は愚かにも『舞台が暗転した5秒ほどの僅かな隙を突いて、グラスと毒入りグラスを交換した』のです。そんなことをすれば、それが可能な人間は舞台近くの者に限定されてしまうというのに。

 ワルナ

 彼女は舞台にこそ居ましたが、棚に近づいたのは暗転後。それまで離れていたということですし、『不用意に毒入りグラスがあるであろう舞台袖に近づけば、裏方が気づくでしょう』。

 クラネ

 舞台の真上にこそ居ましたが、一瞬で下に降りられません

 まさかのカレンによる自殺?

 ワルナと同じ理由で無理でしょう。

 ああ開演中に遅れてきたヨシコもいましたっけ?

 残念ながら、私の記憶が正しければ『ヨシコは暗転より前の段階で観客席に座っており(※要検証)それ以降に動いた形跡は他部員からも確認されていない』です。よってヨシコには『毒入りグラスを舞台袖まで持ち込めても、舞台上にまで持っていって交換することは不可能』と言えるでしょう。本当に、残念なことにね?

※暗転の解鍵に発生時間が表記されていないため、記憶頼りの発言

 

 ではワルナ、クラネ、ヨシコでもなく。

 あの暗転中にグラスのすり替えが可能な距離……舞台袖に常駐していた人物はいったい誰でしょう? ああなんてこと、容疑者として挙がっている人間の中には一人しかいません。

 『クルミ・ウェンディー、彼女がこの事件のフィクサーである』と私は推理します。ええ本当にやりやがったな制作陣とゲラゲラ笑えて苦しいですが、それでも私は告発しましょう、ええ私は探偵なので!!

 

 

犯行の前提

 これは『動機』。なぜカレンが殺されなければならないのかという話です。

 一言で表すならば、『これはアイコを殺害したカレンに対する、アイコの友であった者たちの復讐』なのでしょう。

 

アイコの死の真相

 まず前提として『アイコを殺したのはカレン』です。

・『屋上のアイコの靴は泥だらけだった

・『カレンはアイコが落下した音を聞いて発見した

 また状況からして『落下死にしては血痕が狭すぎる』という要素もあります。これらから『カレンがアイコと口論になって突き飛ばしたかで、アイコを殺害。それを誤魔化すために靴を屋上に運び、証言を偽装した』といったベタな真実が推理できるでしょうね。

 

動機フェーズ

 『ヨシコ、ワルナ、クラネはアイコを通じてとても仲が良かった』と言えます。これは『3人がそれぞれ所持していた写真、スクラップ帳』からほぼ明らかな事実です。さらに動機がアイコであるなら『アイコが動機であるクルミも接続可能』な余地があります。ユーマを連れてきたのも案外、捜査能力がカスの保安部に頼らず自罰を望む感情だったり? そしたらエモいかもしれませんね。

 よってこの事件は『アイコを慕う舞台少女達の絆が作った復讐劇であり、誰かひとりのみを犯人と仮定するとロジックエラーを起こす、全員が共犯の殺人』である。

 これが私の解答です。いぇぇい復讐サイコぉぉぉぉ!!!

 やっぱり恨みは自分たちの手で晴らすのが一番だね!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

答え合わせ後の追記コーナー

 ……舞台袖でグラスが受け渡し可能なの、さすがに現場検証段階でヒントくれないのは良くないと思うなぁ、私!! あとクルミ・ウェンディーさんがガチの『情報屋』として枠が用意されてるのもそれ最初に言って? 「グラスすり替えが誰にもできない、じゃあ彼女達は犯人じゃないのか?」に対するアンサーとかだと思っちゃったじゃん!!

 それにしてもクルミさんとのフラグの処理が「犯人への同情の余地がありすぎてユーマがめちゃくちゃ凹むのでフラグは流れるし、情報屋としての役立ちで死に神ちゃんからも株が上がるからセーフ」だとはね。そこまで凹むとは思ってなかった……あと制作陣があの挙動のヒロインの生存を許すとも思えなかった。良心、まだあったんだ……。

 でも犯人告発がカーテンコール風の「絆を信じて不仲まで演じた大女優たちに喝采を!!」みたいな演出で、そこから普通に魂刈り取るの、あれ『お仕置き』系の悪趣味が滲んでませんでした? やっぱり好きなんですねそういうのが。良い趣味~!!

 やはり舞台少女はアサシンであり『強い意志で人間を殺すことができる』存在なんだよなぁ……と、つい感動してしまいました。

 

 それはそうとスワロさんがなんか見逃してくれた時はびっくりしましたが……やっぱり粛清されてましたね。なんでユーマ達のこと射殺しなかったのあの人? 悪質な変態の部下にガチで悩んでいる可哀想な人で終わるには惜しいキャラだったのに……セスさんもですが、処刑シーンが描写されてないし生存してたりしません?

 そしてついに(というか、ようやく)探偵社を直接攻撃してきた保安部。

 ……やっとだよ! なんでカナイ区入りの探偵へ直接的な暗殺してくるのに、事務所を爆破とかしなかったのか。不思議でならなかったですからね。すべて揉み消せる権力も持ってるのに。てっきり夜行探偵事務所が潜水艦なのも「保安部の目を逃れて移動、潜伏し続けるため」とかだと思ったのに、全然動こうとしなかったし。全員呑気なんだなぁ……