ひな百合手記

関係性と悲鳴と考察

うみねこ備忘録~推理~

※この記事はうみねこ散で答え合わせをする前の、自分の考えを残しておくためのメモです。赤文字の確認などネタバレしかしないためご了承ください。

 そもそも解けてすらいない。

 

 

 

開示された前提(EP4)

全ゲームの開始時に金蔵はすでに死んでいる

この島には18人以上の人間は存在しない

身元不明死体についてその身元をすべて保障する。替え玉トリックは存在しない

 

第一の晩(有効

園芸倉庫での顔面損壊殺人。

蔵臼、留弗夫、霧江、楼座、紗音、郷田

園芸倉庫で見つかった親族6人の殺人に不審な点はない。アリバイのない誰にでも犯行は可能だった

→有効(赤字反論はなし)

 

第二の晩(無効

絵羽夫婦のチェーンのかかった密室殺人、死因は頭部の銃痕

二人は他殺である

殺人は執行者、犠牲者は共に同室して行われた

執行者が室外から殺害する手段は存在しない

犯人はアリバイのない人間である死者。顔面粉砕死体による犠牲者のふりで姿をくらました犯人Xが犯人。密室構築後にベットの下などに隠れ全員をやり過ごした。

→無効。身元不明死体はその身元を保証されている。偽装死体は存在しない。

 

第三の晩(無効

ボイラー室で嘉音が胸を穿たれ致命傷を負う

死者、生存者を含めたすべての人間にアリバイがある、島の如何なる人間にも死者にも嘉音は殺せなかった

嘉音は自殺ではない

・嘉音は他殺だ

 →復唱拒否

状況は不明だが嘉音は事故死だ。どんなドジで胸に杭をぶち込まれて死んでしまうことに至ったかは悪魔の証明で説明拒否

→ラムダの嘉音は事故死ではないで無効

 

第四、五、六の晩(無効

客間にて源次、南條、熊沢の三名が頭部を破壊され死亡。真里亞は無事。

同室していた真里亞は殺していない

三人とも他殺だ

相討ち殺人で三人が互いの顔面を吹き飛ばし、その後、真里亞が銃を回収した

→ベアトは暴論と呑む。しかしラムダの源次、南條、熊沢は殺人者ではないで無効

 

第七の晩(無効

武装していた夏妃が自身の額を撃ち抜かれて死亡

夏妃は他殺

身元不明死体は一切なく、生存者は全員アリバイがある

夏妃の額に埋まりし銃弾は夏妃の銃から放たれたものではない

夏妃は内容不明の手紙で呼び出され、特定の時刻に特定の場所に立つように指示され、予め設置してあったトラップXで殺された

→ベアトは敬意から譲る。が、ラムダの夏妃を射殺したのはトラップじゃなくちゃんと銃を構えて引き金を引いてしっかりと射殺したで無効

 

 

現時点での所感

前提

まず今回の犯人は夏妃であると仮定する。

①金蔵は既に死亡している

 おそらく目的は一巻から続く絵羽さんたちの見立て通り「死因は余命宣告通りの寿命。蔵臼&夏妃の本家組が、遺産を先延ばしにするために失踪扱いを狙っている。使用人、南條医師もグルになって『まだ金蔵が生きているように振る舞う』ことで成立している『反魂魔法』」である。夏妃さんの聞いた「あまりにも優しすぎる金蔵の言葉」はその存在をエミュし続けた夏妃さんの幻覚であり、レシートの件もこれで説明が付く。

 あわせてEP3で楼座さんが「分け前は取り決め通りに2億でいい」と言っていることから、横領またはこの事実に対して絵羽、楼座、留弗夫たちは組んで強請りを画策しており、それを躱すための『反魂魔法』であったと推察できる。

 ……また根拠はないが、楼座さんが真里亞との約束を放って『休暇』を取っていたのもこれを画策した絵羽or留弗夫に話し合いへと呼び出されていた可能性がある。さすがにこれなら映画の話とか吹っ飛んで悩むあの電話越しでの態度も頷けるので。

 

第一の晩

 戦人の『青』に同意しつつ、主犯を夏妃と仮定。

 しかし、夏妃が蔵臼や紗音を殺害する意味がなく、碑文に則る意味が不明のままなのでそこを考えてみる。

 私の仮説は「犯行は意図的でなく親族会議の白熱による事故。その結果として発砲や乱射が起き、結果的に全員死亡。夏妃たちを庇うために使用人も協力しながら『反魂魔法』の延長上として、金蔵の実在を想起させる魔法陣を描いて隠蔽した」。

 

 戦人も考えた通り、魔法陣と犠牲者の数は繋がりがるはず。そこは間違いない。

 しかしチェス盤をひっくり返すと、「魔法陣と碑文に沿わせるために六人を殺した」ではなく「六人ほどの人間が死んでしまったのを誤魔化すために、碑文に合わせた六人にし、魔法陣でさらにオカルト文脈を後押しした」とは考えられないだろうか。つまり、「突発的に起こった、遺産関連だと即座に看破される事件を『魔女』の仕業ということにしようとした」という真相だ。

 ただし。郷田は口封じだろうが、片翼の鷲があり『反魂魔法』の協力者であるだろう紗音が殺されたのが解せない。

 →「紗音は実は殺されておらず、死体のフリをして自由に動ける18.5人目になった。これは替え玉ではなく死んだフリなので替え玉否定の赤字にも矛盾しない」とか……?

 南條先生がグルであり、ひとりだけ倉庫の奥に置かれていたのも偽装のためかも。

 もしくは「六人に合わせるには口封じした郷田を合わせても一人足りない……そうだ、誰かひとりが死体のフリをして潜伏するのはどうか?」という流れであったとか。

 そうなると嘉音くんの「奥様が死ねばよかったんだ!」も意味が変わって「紗音じゃなくて奥様が潜伏役やればよかったんだ」という言葉になりそう。

 

 

第二の晩

仮説。

使用人が『反魂魔法』の件で夏妃たちとグルである」としたうえで「嘉音と源次の来訪からチェーン切断の流れは『幻想描写』であり、真実はチェーンのかかっていない部屋にチェーンを掛けて切断し、魔法陣を描いてから皆を呼んだ」。

 理由としては、あの場面で夏妃含む戦人たちに何も声を掛けず、独断で扉を開錠するのが怪しすぎるため。開錠だけなら杞憂だった時が考えられてまだしもチェーン切断は証人いない→使用人が犯人では? と疑われるからケアするはず。

 ここでチェス盤をひっくり返すぜ? するとこれは「呼ばなかった」ではなく、「呼べなかった」が真相ではないかという仮説がたつ。状況的にも夏妃さん、特に『金蔵』関連で疑いの目を向けた直後だからその辺が動機なら自然だしな……

 

第三の晩

 まず「死者も生者も含めて嘉音を殺せない」という時点で、嘉音が直接の他殺ではないのは確定。

 そしてベアトが復唱を拒否したことのチェス盤をひっくり返して考えると「嘉音が他殺ではないと断言する」ことにベアトは意味を見出したと解釈できるはずだ。そして「自殺ではない」、さらにラムダが「事故死ではない」と宣言している以上は「嘉音殺害は何者かの意思によってもたらされた結果」であることは確定。

 

 以上の二つに加えて嘉音は「もうお前の思い通りになんかさせない」と言った旨の発言をしている。これが幻想描写だろうが、その意志だけは真実でありそれに基づいた描写だと仮定すると、「ボイラー室の異臭を探しに来た人間に向けた無差別なトラップを仕掛けていたが、元は犯人側だった嘉音が叛意から自らを犠牲に犯人の思惑を空振りにした」という仮定を置く。

 これならば上記の『赤文字』にも矛盾しない。ついでに言うならば、後述の夏妃殺害では「ちゃんと引き金を引いて云々」をここでは宣言しなかったのも意味があるのではと推察しておくぜ。というか生者にも死者にも無理なら「明確な殺意がある以上は他殺である」トラップしか方法がないからなぁ!!

※一応、腹案として「ボイラー室には有毒ガスが満ちておりそれで致命的になった嘉音が杭をグサーしてしまったうえで、残る力で換気のために扉を開けた」とかもギリあり得はするとは思う。死因のガスが意図的なら他殺と言えなくもないっ……かも程度に。

 

第四、五、六の晩

 相討ち殺人ではなく、真里亞が犯人でもない

 じゃあ犯人誰だよ、夏妃さん含む他の人間は全員書斎だったんだぜ? ……ここで使うために第一の晩で用意した「紗音、生きてたりしない?」があったわけですね~。というか、ここから先の事件は犯人候補を書斎の外に求める必要があるせいで、もうこうするしか手がねぇ!!

 そもそもの話、だ。少なくとも六軒島に『19人目』は存在しない以上、誰かがベアトリーチェを名乗り真里亞に接触する人間でないとおかしい。そしておそらくそれは兄弟たち大人組ではない。ましてや南條先生、源次さんでもない。彼らをそれに仕える存在なのは立ち振る舞いからしてほぼそうだろう。まあその辺は最後に考察するから一旦置いておくとして、この事件は「倉庫から解放され隠れ潜んでいた紗音が三人を碑文に沿って殺害した。第一の晩と同じ顔面損壊は倉庫の示唆である」としておく。

 手紙は本当に源次さんか熊沢さんあたりが置いたのではないか。

 

第七の晩

 この事件において夏妃さんは「ベアトリーチェからの決闘を挑む手紙を読んでホールへ訪れた」といった幻想描写がされている。が、それは真実ではないと解釈する。

 私の推測はこうだ。「夏妃さんは本家組の当初の隠蔽路線からかけ離れた連続殺人に、誰かしらの暴走を察知。真相を知られぬように子どもたちを閉じ込め、自分ひとりで紗音の口を封じるために赴いた。手紙の内容も決闘ではなく夏妃さんの真実を公開する内容である」。つまり「待ち伏せていた紗音がきっちりと銃で射殺した」である。

 

補足事項

紗音について

 ここまでの考察で当然の疑問として「なんで紗音をそんな疑ってんの?」があると思う。これも一応理由がある。

 根拠は「金蔵は福音の家に多大な援助をしている」という点……『愛』ある視点で見ても、するか? 金蔵が名も知れぬ子どものために寄付とか、確実にメリットの存在しない行為を、あの金蔵がぁ?

 ……それならここでチェス盤をひっくり返す。つまり「福音の家に援助する事は、金蔵にとっても意味があることだった」さらにいえば「福音の家を金蔵にとって特別にする存在が、そこに居た」と考えるのが自然だろう。では金蔵にとって特別なものは何か。そんなものベアトリーチェ以外に存在するはずもない。

 つまり、だ。ベアトリーチェ、少なくとも「六軒島に人間として存在したベアトリーチェ」本人、もしくはその縁者、忘れ形見が福音の家に在籍していたのでは。そしてそこから引き抜いた『使用人』の中でも『片翼の鷲』を与えられるトクベツな存在、嘉音と紗音こそがその『忘れ形見』なのでは?……という仮説。

 

 まあだからといって、「なんで紗音が夏妃さんを裏切って一切鏖殺なんてしたんだよ」という疑問点はなぁぁんも分かんないんだけどな!!!

 

②紗音さんについてpart2

 まだするの? うん。

 これはなんか引っかかっただけなのですが、嘉音を紗音、戦人の前に揃って登場する瞬間がないんですよね……EP1~4通して。EP1で遊びに誘われた時も嘉音だけ断っちゃうし。一緒にいるのは『使用人』しかいない場面か、幻想描写の牢屋のみ。

 もしかしてこの二人、紗音が本体で嘉音は別人格とか、そういうカラクリあったり、しますか……?

 

結論

 EP1の真犯人もとい黒幕は右代宮夏妃。

 これには実行犯や工作犯として使用人も含む。

 動機は遺産相続争いで偶然発生してしまった蔵臼たちの死亡事件に端を発し、右代宮家の名誉や諸々を守るために連鎖して起きていった事件。それに『ベアトリーチェ』である紗音も絡まった不幸な事故が真相

 

答え合わせ(EP5読破後に追記予定)

シーユーアゲイン、ハバナイスデイ

 

ここから追記

 

 

 

 

 

 

 ……結局EP5~6で真相の開示が無いとか聞いてないが!?

 代わりに嘉音=紗音問題への(おそらく)肯定が来たので、そこを軸に『EP6:嘉音の密室侵入』について、古戸ヱリカとの対決が終わる前の時点での考えを記しておく。

 

嘉音の密室脱出について

 まず嘉音と紗音は同一人物でありながら、別個の存在として名を持つ1人で2人の人間であると考えられる。そのためベアトの赤文字に抵触することなく、隣部屋に紗音=嘉音が、部屋人数5人のまま存在可能。紗音は嘉音本人でもあるため本人の縛りも問題ない。

 そして紗音=嘉音は窓から脱出した。

 

戦人救出について

 まず、紗音と嘉音は同一人物であるため、『助けたのは嘉音本人である』という赤文字にも矛盾しない。

 そしてヱリカが熱湯と格闘している間に戦人を逃がし、ベッドルームorクローゼットに入った。

 ただしこの時点までで『紗音は嘉音という人格を殺した』ため、どちらに隠れていようとそこにいるのは紗音。嘉音はどこにも隠れていない!

 この『嘉音の死亡』は戦人を救出した後の出来事であると仮定することで赤文字との抵触もしない。よって、古戸ヱリカの青き真実の弾丸は照準を見失う事となる!!