ひな百合手記

関係性と悲鳴と考察

大場ななの「傲慢」についての話~イベスト四話~

 はじめに。

 これは愛城星見大場関係性に焼かれる狂人が叫び悶える様を見守る檻です。じゅんななな&じゅんかれの狭間ですり潰された残骸を見たくない人は読まない方がいいと思います。SAN値が減るので。

 

 どうも、かねてから待ちわびていた星見大場関係性における「溝」がついに公式から、しかも樋口さん脚本で静脈注射されてショック死した人です。成仏できないので迷い出ました。まあでも、あなたもどうせ同じように死ぬから仲間です。早くこっちに来ましょうね。

 というわけで久しぶりの更新です。お題は『シンクロガールズ』の四話更新についてだから、まだ読んでない人は早く読もう!!!!!!!!!!ガチャが渋くてもスタリラのイベントは高品質だから!!!!花嫁双葉か太陽大場編成してオート放置でイベントステージは全部終わるから!!!!頼む!!!!!

 

 

閑話休題

 

 

 ついにやってきた「星見純那のためにと『侮辱だ』と言われるような気の使い方をして拒絶される大場なな」という構図。はい、これなんですよね言いたいことは。全部これに尽きる。四話の内容も、星見大場の関係性に未だ根深く残る断絶も、大場ななという人間の悪癖も、そしてだからこそ発生する愛城星見関係性のキラめきも、全部これ。はーーー、公式でこれやったし私もうなんも言わなくていいですか? だめ? じゃあ詳細話していきます。おつきあいください。

 まず大場ななってめちゃくちゃに強いということは、みなさんご存知ですよね。レヴューを何度も制覇し、天堂真矢すらあっさりと下すほどの実力、才能……それらを持っているから、「私がみんなを守ってあげるの」とあの再演を繰り返した。けれどそれって、見方を変えれば「みんなは私より弱いから、私が守って”あげる”ね」という傲慢さの表出でもあるんですよね。寄り添うのではなく支配する、子どもが玩具を大事にするかのような愛し方。まあ何十年分も赤ちゃんだったから仕方ないのだけど……とにかく、まだ愛し方が自己中心的な子どものまま止まっている。一人で何でもできてしまうからこその、強者の驕り。神楽ひかりとのレヴューにおける舐めプは有名ですね。

 

 

 

 

 

 

 このツイートでも話したように、星見純那はルームメイトのことを『理解者』だとは思えていなかったと思われます。なぜなら大場ななは「強者」だから。愛する両親と決別し、「届かないかもしれない」と思ってしまう自分とは違う人だから。在りし日の星見にとっては同じ目線には立てない高みの存在だったから。

 星見は大場を理解できるけれど、大場は星見を理解できない。少なくとも、今はまだ。

 

 そして、その歪みがついに爆発したのが今回の騒動なんです。

 

 

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 まず明言しておきたいのが、「星見のために脚本を調整すること」は何も悪い事ではありません。むしろ、そういった目線を持って提案できるのは裏方としての素質をもつ大場ななの強みに他ならない。できなければ代役をたてる……それは辛いけれど仕方がない事で、きっといざという時は星見も同じ決断をするでしょう。

 しかし、大場は星見本人ではなく、座長の露崎に先に話し、秘密裏に行おうとした。それこそが、星見の言う『侮辱』だった。なぜならそれは「スタァにはなれないから、やめておきなさい」という旨の忠告をしたであろう両親と同じ、『勝手に自分の限界を決める』という行いに他ならないから。『理解者でない人』であることの証左にほかならないから。そして、それを大切な友人であるはずの大場に言われたから。

 だからこそ星見は『侮辱』だと激昂したし、「余計なこと」と糾弾した。

 

 ……これは推測だけれど、星見本人に「このままじゃ間に合わないかもしれない。調整や代役をたてるなら今しかない。そのうえで、座長に相談するか続けるか。どうする?」と確認するのならば、きっと何も問題は起こらなかったのだろうね。結果としては変わらないけれど、星見の「意志」を尊重して決定権を委ねているから。信用の表れにもなるだろうし。けど、大場にはそれがまだできない。あの初雪の日のように勝手に諦めて、一人で背負い込んでしまう……

 未だ手の繋がれ方しか知らない大場が、成長することはできるのか。

 すべては明日の更新で明らかになる……なる、はず……なんとなく「一段踏み出せた」で留まる気もするけど……

 

 

 

 

 

 

 

 

余談

 

 星見の『理解者』としての適合率が現時点でもっとも高いのは誰? それは、星見の無謀な挑戦を肯定し、「それでも私は諦めない」と足掻き続けられて、けれど明らかに秀でた素質を持っていない舞台少女でなければいけない。それにピッタリな人なんて九九組には……

 ……愛城華恋じゃん。

 

 そう、星見の背を押してきた実績があるのは愛城華恋という舞台少女であるという事実。そしてそれを大場ななは内心ではっきりわかっているであろうという描写。それはオペラ座の時に初めて明示されて、私たちにじゅんかれという可能性の炎を再点火しました。そして今回の件。うまく解決したとしても、大場はおそらく「私では純那ちゃんの助けにはなれない」「本当にふさわしいのは、華恋ちゃんなんだ」という諦めのような感情がいっそう強くさせるのがほぼ確定しています。あの時、ラウルにクリスティーナのことを晴れやかな顔で任せるファントムの結末こそ、ハッピーエンドであると信じたように…………これ以上オタクを細切れにしないで?????????

 余談の余談であうがこれはまた別記事に書きますが、「星見を二話で救った愛城、愛情に救われた星見になって初めて救えた大場という少女」という関係性をあなたはどう思いますか? 私はもうずっと関係性の炎に包まれ、「エピローグは仮面のむこうに」に煽られ心を焼かれています。星見が何に何が必要なのか大場だけが知っている、な話なので。……もしかして私は星見純那なのでは? でも同じ犠牲者にも増えてほしいので、あなたも巨大感情に引き裂かれてほしい。だって、楽しいので………………